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JIGA(日本痛グラス協会)代表のブログです。ガラスエングレービング(電動工具でのガラス彫刻)の日々

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ガラスエングレービングとグラスリッツェンの違いについて

2012.06.08 (Fri)
私は電動工具(ミニルーター)を使ったガラス彫刻のことを「ガラスエングレービング」と呼んでいますが、かつては便宜上「グラスリッツェン」の名称を使用していました。
これは当時(2年前)は「電動工具でのガラス彫刻」もグラスリッツェンの名称を使用する場合が多く、それ以外の名称が定着していなかったためです。
ですが、現在は「グラスリッツェン」と明確に区別するため、海外で使われていた「ガラスエングレービング」の名称を使用することにしました。

以下に私の見解による、「グラスリッツェンとガラスエングレービングの違い」を説明します。


1.名称について
グラスリッツェンは「完全なる手彫り」をさすものと私は定義します。
なので、


「グラスリッツェン」
ダイヤモンドビットを軸に固定して手彫りするもの


「ガラスエングレービング」
電動工具(ミニルーター)でダイヤモンドビットを回転させて彫るもの


とします。
なお、「ハンドグラヴィール」という名称をあるようですが、ハンドは英語由来・グラヴィールはフランス語由来で名称としてアンバランスであると判断したため、私は使用しません。

2.名称を分けることの目的
まず、情報の収集・伝達をより効率的にするためです。
手彫りでも電動でもどちらも「グラスリッツェン」とした場合、情報収集の際に手彫りと電動両者の情報が混在してしまい、欲しい情報を手に入れるのに時間がかかります。
また両者とも「グラスリッツェン」という名称を使って情報を発信した場合、受け取り手はそこからそれが手彫りなのか電動なのかを瞬時に正確に判断することができません。
誤解・時間のロスを省くためには、名称を分けるべきだと考えました。

次に、「グラスリッツェン」に敬意を示すためでもあります。
完全に手彫りのグラスリツェンは、電動工具を使うガラスエングレービングより多くの場合手間がかかります。
そのような労力のかかる技法である「グラスリッツェン」と、電動工具によって時間のロスが比較的まだ少ないガラスエングレービングは別物である、というのが私の認識です。


3.技法の違い
グラスリッツェンは手彫りであるがゆえに、ダイヤモンドビットは軸に固定され、手動で彫刻しています。
一方ガラスエングレービングは電動工具(ミニルーター)によって回転し、その力で彫刻していきます。
外見上は似ているところもある両者ですが、この
「手動か電動か・回転しているか」の違いは大変大きい
と私は考えます。

グラスリッツェンは「手動・針が回転しない」ため、点描から始まり大変精密なものを彫ることができます。
一方ガラスエングレービングは電動工具によって常に針が回転しているため(工具によっては微妙に針がぶれることもあるため)、グラスリッツェンほど精密なものは難しいですが、面を彫る場合などはグラスリッツェンよりも力強く・短い時間でできます。

両者の共通点もありますが、それは互いの技法の幅が重なっているだけで、同じものではありません。

以上の理由により、両者は別物であると考え、私は「ガラスエングレービング」の名称を使用することにしました。
もちろんこれは私個人の主張でしかありません。
ですが、私にとって両者の違いを明確にしておきたいと考え、ここに書かせてもらいました。



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